SUPPORTER INTERVIEW
「子どもたちに豊かな社会を築いてほしい」
― 吉田通信の事業内容を教えてください。
吉田社長:携帯電話やスマートフォンといった新しい物やサービスを、誰にでも簡単に便利に使ってもらうためのお手伝いをしています。例えば、昔は待ち合わせをするとき、自宅の固定電話で電話をして、時間や場所を決めてから会いに行きましたよね。しかし、決めた時間に少しでも遅れてしまったり、場所を間違えてしまったりすると会えないことがありました。また、集まるにしても10人の家に電話をしたら、声をかけた人たちだけが集まっていました。
でも、今は時間や場所の変更がいつでも連絡できますよね。SNSなどで1人が呼びかけると10人以上の人が集まることができて、人と人とがつながることがより簡単になりました。このように1対1のコミュニケーションから、1対多数(分散型)のコミュニケーションになっていますね。それをみんなが使えるように、携帯教室を開催するなどサービスの提供や環境の整備をしています。
他にも、自然環境にやさしい企業活動として太陽光発電をしたり、社員の思いからペットボトルキャップを集めて世界の子どもにワクチンを送ったり、チャリティーオークションを開催して落札金額と同額を会社が追加して被災地へ寄付したりする活動を行っています。
―企業理念の「新しいコミュニケーションで豊かで愛のある社会を実現する」とは、どのような社会をイメージされていますか?
吉田社長:昔は、離れたところで暮らしているおじいさんやおばあさんは、子どもや孫に会いたくても会うのも大変で、手紙を送っていましたよね。今は、スマートフォンを使えば顔を見て話をしたり、SNSを通じて学校行事やイベント事での孫の様子を簡単に見たりすることができます。
要するに、離れたところにいる大切な人とかんたんにつながることのできる社会が「豊かで愛のある社会」だと思います。また、子どもたちが大きくなる過程で、スマートフォンなど僕達がサポートしたことや物を使って、豊かな社会を築いてほしいですね。
どんな国の人とも“通じ合えるもの”だから
― かながわ夢絵コンテストの支援をしようと思われたのはどうしてでしょうか。
吉田社長:以前、個人的に公立の小学校の先生と「色んな国の子がいる中で生活していることが世界平和につながる」というテーマで子どもたちの支援をしていました。色んな社会貢献をしていく中で、子どもたちって未来を創っていくすごく大切な存在と思ったんです。その上で、継続して支援を行うことを考えた時に会社としてやりたいと思い、「かながわ夢絵コンテスト」を手伝っていこうと考えました。
絵や音楽に感動する、いいなと思う感覚は世界共通だと思います。僕は多文化共生が好きなのですが、閉鎖的な人もいます。子どものうちから色んな国の人と一緒に過ごして、文化などは全然違うけれども、「どんな国の人とも通じ合える共通の言語みたいなものってあるんだな」ってわかってほしいですね。それが分かりやすいのが絵だったりしますよね。そうやって世界中の子どもたちが仲間になってほしいです。
― 最後に子どもたちに伝えたいことはありますか。
吉田社長:子どもたちには好きな教科を頑張ってもらいたいですね。苦手なこともやらないといけないけれど、得意なことを伸ばしてほしいと思います。得意なことがあるならまずはクラスで1番を目指して、それができたら次は学年、その次は他の学校や区で1位を目指してほしいですね。
そういう強みがある方が、人生も楽しく豊かになります。会社でもチームを組んだ時、そういう人が1人いれば強い。だからこそ、絵が好きならコンクールに出すとか、音楽が好きならバンドを組んでみてほしいですね。そしてそういった強みは絶対に潰さないで残してもらいたいと思います。また、色々な国の人が描いた絵を見たり、外国籍の子がいたらどこのどんな国か、挨拶や文化など聞いたりすることを通して、子どもの時から外国に興味をもつことで、将来どんどん外国に行ってほしいと思います。