SUPPORTER INTERVIEW
どんなに時代が変わっても、変わらないもの ~お客さまと共に歩み続ける~
--- 株式会社エルテックスさんは、どんなことをされている会社ですか?その魅力や強みについても教えてください。
森社長:ECサイト(インターネット上のお店)や通信販売を仕事にされている事業主さまに向けて、そのお仕事がスムーズにできるようなお手伝いをするシステムを開発しています。EC/通販でたくさんの注文があると、商品を工場から出荷して、注文した人に配送するまでの管理が非常に大変になります。というのも、一般的なEC/通販のシステムは「どこの、だれが、なにを、いくつ買った」という注文情報だけを管理するものが多く、出荷や配送に関する情報をタイムリーに管理するには、また別のシステムが必要になってしまうことが多いのです。こうしたお客さまの課題からニーズを捉えて、私たちは「注文→出荷→配送」の管理を統合した一体型のシステムを開発し、お客さまにご提供していることが強みです。
--- 企業として掲げられている「お客さまと共に歩み続け、成長する」というメッセージには、どのよう思いが込められているのでしょうか。
森社長:エルテックスは32年前に創業して以来、「お客さまの経営のお役に立つ」という考え方のもと、お客さまと共に歩み続けてきました。実はIT業界というのは建設業界と仕組みがよく似ていて、お客さまから依頼を受けてそれを実際に形にするまでの間に、専門性の高い会社や技術者が数多く関わることが多いんです。そんな中でエルテックスは、お客さまと自社のスタッフが直接やりとりをすることを大切にしており、顔と顔を合わせてやりとりをするからこそ、お客さまが本当に求めていらっしゃることを引き出すことができると感じています。こうした真のニーズに向き合い、お客さまの期待を超える最高の成果をお届けし続けていくことでお客さまの事業成長に寄与し、私たちの会社も共に成長していきたいという思いがあります。
--- ひと昔は「インターネットで買い物をする」なんてことは考えられませんでしたが、これから先も今からは想像できないような進化があるかもしれませんよね。こうした未来への展望はどのようにお考えですか?
森社長:時代が流れ、世の中の環境が変わり、お客さまのニーズも大きく変化していくとしても、これまで通り「お客さまと共に歩み続ける」という私たちの方針は変わりません。未来を予測して先手を打つことも大切ですが、これまでの経験からみても、やはり予測だけではお客さまの求めていることに合致できるわけではありませんでしたから。未来を予測しつつも、目の前のお客さまの話に耳を傾け、そこから得られる真のニーズに応えていくこと。私たちがこれからもお客さまと共に歩き続けていく上で大切なのは、そのバランス感覚だと思います。
自分のことは自分で決める そんな大人になってほしい
--- 昨年のかながわ夢絵コンテストの「株式会社エルテックス賞」の受賞作品をご覧になった感想を教えていただけますか?
森社長:もう、本当にすごいな!と感動しました。あざやかな色づかいも上手ですし、(当時)小学3年生が考えた「ITを駆使したecoな世界」という発想にも大変驚きました。受賞後に聞いたのですが、この作品を描く前に、テーマについて先生とたくさん話し合って絵の構想を膨らませられたそうで、そういった真面目な取り組みも素晴らしいなと思いました。
--- かながわ夢絵コンテストを通じて子どもたちを応援してくださる背景についてお聞かせください。
森社長:ほんとうは子どもだけでなく、大人も応援したいんです(笑)。実は、私たちエルテックスのお客さまは横浜近辺よりも東京都内の企業が多く、大阪や九州方面にもたくさんのお客さまがいらっしゃいます。でもせっかく私たちは横浜にいるんだから、そこに根ざした地域貢献をしたいなと考えており、その1つとして「かながわ夢絵コンテスト」を応援させてもらっています。昔に比べて子どもの数は減っていますが、職業に対する選択の幅は広がり、また細分化されていると感じます。最近の子どもたちが“将来なりたい職業”としてランキング上位にも挙がってきているYou Tuberなんて、ほんの少し前までは存在していなかった職業ですしね。だからこそ子どもたちには、常に広い視野を持ち、色々な経験する中で、自分に合った道を見つけてほしいと思いますね。
--- それでは最後に、子どもたちの未来に期待することを教えてください。
森社長:目的に向かって、ちゃんと自分で調べたり、計画をしたり、きちんと決めて進むことができるような、主体性のある人になってほしいです。逆に、指示を待つだけの受け身な人にはなってほしくないなぁと思います。
大人になってどんな仕事に就いたとしても、ずっと一人きりでやる仕事なんて多分なくて、様々な人たちと関わって業務を進めていく必要があります。チームともなれば必然的に色々な役割分担ができてきますが、いわゆるリーダーという立場の人だけが主体性をもっていればいいかといったら、決してそうではないと思います。チームとしてみんなで助け合ったり、良い成果を出していくには、一人ひとりが自分の役割を全うするために、自ら考えて動いて行ける主体性をもっていないと成り立たないからです。ですから子どものうちから学校生活やクラブ活動などを通じて、みんなが主体性を身につけていってほしいなと思います。
企業情報
株式会社エルテックス
http://www.eltex.co.jp/
本取材は、株式会社キャリパスとNPOこどもネットミュージアムによるインターンシップ研修において制作いたしました。
(取材:2017年8月)