SUPPORTER INTERVIEW
一人ひとりの思いに共感して、困っている人を助けたい。
--- 箕山・榎本総合法律事務所の仕事内容を教えて下さい。
弁護士の仕事は、いろいろな法律に関係することを行っているのですが、大きく分けるとトラブルが起こる前の予防と、トラブルが起こってしまった後の交渉や裁判をしています。テレビドラマのように、事件の度に裁判を行っているわけではないのですよ。まずは交渉をして、交渉がうまくまとまらないと裁判になります。案件の中で裁判まで行くのは、2・3割くらいですかね。
うちの事務所では、会社関係の相談が多いのですが、例えば、会社と会社の間で取引をする時にはルールを決めなければならないですよね。そういった時に必要となる契約書の作成や、もともとある契約書が法律的に不利にならないのかなど法律家から見たアドバイスを行っています。このように、トラブルにならないための予防がとても重要になります。それでも、トラブルになってしまうことがあるのですが、その場合には契約書に基づいてどの辺が問題なのか、またはトラブルによって生じた損害をどのように請求するのかを交渉したり、時には裁判をすることもあります。
--- 箕山・榎本総合法律事務所の仕事をする上でのこだわりや大切にしていることは何ですか。
1人ひとりのお客さまと向き合うことです。数ある法律事務所の中には、いい加減な対応をする弁護士がいたり、弁護士ではない人が対応しているケースもあるようです。でもうちの法律事務所では、お客さまから話を聞くことを重要なことだと考え、1件ずつ弁護士が懇切丁寧に対応をすることをスタッフ全員が共通理解としています。
お客さまの中には、抱えている問題が長期間に及んでしまい、混乱してしまっている方も多く、最初の相談の時は本題とは関係ないこともお話されることがあります。しかし、そういった話の中にも大事なことが隠れていたりするので、全て聞いた上で案件に関係あることとないことを、理由を説明しながら仕分けていきます。そうするとお客さまの中で混乱していたものが整理され、解決するべき問題が明らかになっていくのです。弁護士によっては、十分にお客さまの話を聞かずに「あなたこうしなさい」と上から物を言う人もいるようですが、まずは親身に話を聞き、1件ずつきちんと丁寧に対応することが大切だと考えています。
そしてお客様の思いに共感しながら、法律的な観点から、問題のどこをどうやって解決に向けていくかを何度も何度も打ち合わせをして、交渉や裁判を続けていきます。内容によって要する期間は異なりますが、結果が出るまでに数か月から数年単位かかる場合もあります。ですが、これまでずっと思い悩んできたことを、私が弁護士として入ったことで解決したと思ってもらえることがとてもうれしいですね。
たくさん遊んで、自由な発想を大切にしてほしい
--- かながわ夢絵コンテストの支援をしようと思われたきっかけを教えて下さい。
昨年度から支援をしているので、今年で2回目になります。実は、私の子どもが小学校で応募したことがあって、かながわ夢絵コンテストのことは知っていたんです。賞をもらえることはたくさんの子どもたちのモチベ―ションになると思うので、企業サポーターとして応援することで社会貢献になればと思い、微力ながら支援をしたいと思いました。
実際に、昨年度たくさんの子どもたちの作品を見てみて、色使いや構図の自由な発想に驚かされました。子どもの発想を見ていると面白いですね。昨年度の箕山・榎本総合法律事務所賞の作品を額に入れて飾ってありますよ。
この作品を見た時に、壮大な夢を描いているものよりも、身近なコップの中に夢が描かれているところにとても惹かれてました。
--- 子どもたちへのメッセージをお願いします。
できるだけめいっぱい遊んで、楽しんでほしいです。今の子どもたちは勉強や習い事で、私が子どもだった頃よりとても忙しいですよね。子どもは大人ができないような独特でクリエイティブなことができます。この自由な発想ができる時期にたくさんの遊びを経験して、たくさん絵を描いて残しておくことで、将来見返すと、子どもの頃はこんなことを思っていたんだなと振り返られると思うんですよね。
企業情報
箕山・榎本総合法律事務所
第22回 かながわ夢絵コンテスト 箕山・榎本総合法律事務所賞
本取材は、株式会社キャリパスとNPOこどもネットミュージアムによるインターンシップ研修において制作いたしました。
(取材:2018年8月)