SUPPORTER INTERVIEW

KENスクール - こどものみらい応援隊

情報・人・企業をつなげる場所。

--- KENスクールは、どのような仕事をしているのですか。

IT教育を提供している会社です。事業は大きく分けて二つあります。一つめは、個人向けの教育事業で、学習塾の大人版のようなものです。パソコンの専門スキルを使って仕事をしたい未経験者を育て、キャリアチェンジの手助けをしています。ずっと個別指導を大切にしてきており、一人ひとりに寄り添って進めていくため、通う期間もそれぞれ異なります。

二つめは、企業の従業員に向けた教育事業です。IT企業やメーカー等の新入社員に向けて、必要な専門スキルを教えています。私たちが講師としてその企業に出向くこともあれば、様々な企業から新入社員がKENスクールに集まって研修を受けることもあります。研修の方法やプログラム・期間など、企業の要望に合わせて学習のかたちを変えています。

 

 

 

義務教育を終えた後も勉強するチャンスはいくらでもあります。近年では、定年を迎えてから新しい勉強を始める人も多いです。リカレント教育(学校教育を終えて社会人になった後、改めて就労に活かすため学び直し、また就労するというサイクルを繰り返すこと)という言葉を耳にするようにもなりました。KENスクールを卒業しても何かが必要になったときに戻ってこられる、そんな場所でありたいと思っています。現在、KENスクールに通う層は25歳~35歳ですが、今後は若年層からミドル層、シニア層の方たちが新たな道へ進むときに必要とされる能力を身につけられる場所になりたいと思っています。

 

--- KENスクールを卒業した方たちはどのようなところで活躍されているのですか。

業種としては、エンジニアやプログラマーです。機械に対してやってもらいたいことを入力すると機械がその通りに動くことをプログラムといいます。プログラマーはそのプログラム作りをしています。例えば、電車のシステム作り。電車が正しく運行する、踏切がちゃんと鳴って降りるなどの仕組みを作っています。Webサイトのシステム作りもそうです。子どもたちが大好きな動画共有サービスもその一つですね。クリックすれば動画が再生されるのは、プログラマーと呼ばれる人たちがそのような仕掛け作りをしているからです。その他にも、会話ができるロボットのプログラムや、ゲームやスマートフォンアプリのプログラムを作るなど、様々なところで卒業生が活躍しています。案外、私たちの身近なところでITは使われているのですよ。

 

 

教育というツールを使って誰かの人生の中にかかわっていたい。

--- これから広めていきたい事業はありますか。

これからやってみたい事業は、数えきれないほどあります。その中の一つとして、学校教育現場でのプログラミング教育に携わっていきたいです。例えば、教職員に対する研修です。先生が子どもたちに教えられるように、私たちが今までやってきたIT教育のノウハウをおすそ分けできたら嬉しいです。先生と協力をして、子どもたちのプログラミング教育への貢献をしていきたいです。

 

また、あらゆる人がIT教育を受けられる機会を広げていきたいです。KENスクールは、国内で8つの拠点をかまえています。拠点校舎がある地域はカバーできますが、校舎のない地域では教育をする機会が限られてしまいます。新たに拠点を構えるのではなく、スマートフォンで勉強できる通信教育を取り入れるなど新たな事業展開を通して、誰にでもKENスクールを使ってもらえるような環境作りをしていきたいと思っています。IT教育が広まることによって地域が活性化されれば、地域貢献にもつながるのではないかと考えています。

これまでは、東日本大震災の復興支援として、ロボットを持って東北の高校や小学校など、複数の学校を訪れました。そこで全員を集めてIT教育を行いました。子どもたちがロボットと触れ合ったりプログラミング体験をしたりする時間を設け、ロボットと一緒に体操をしたら大盛り上がりでした。訪れた地域のお祭に参加したこともあります。これからも、子どもからお年寄りまで幅広い年代の方たちと触れ合いながら地域貢献をしていきたいと思っています。

 

自分がやりたいことに向かってどれだけ失敗の経験を積めるかが大事。

--- 今年から「かながわ夢絵コンテスト」の企業サポーターになられたとのことですが、子どもたちに向けて応援メッセージをお願いします。

このような子どもに対する活動はとても大事なことだと思い、参加することを決めました。子どもたちには、とことん楽しんで夢に向かってほしいです。その経験をしていく中で、失敗することはたくさんあると思います。その失敗の中に学ぶチャンスがあると思うのです。何でもよいので、夢をもって失敗を恐れずに物事をやり遂げてほしいです。何かに熱中しているときは楽しいですよね。時間も早く感じます。仕事もその延長だと思います。仕事を楽しいと思えれば、いくらでものめり込めるし、いくらでもやれます。そういう人材が社会から求められるし、自分自身も伸びていくのではないでしょうか。

 

企業情報

KENスクール
https://www.kenschool.jp/

 


 

本取材は、株式会社キャリパスとNPOこどもネットミュージアムによるインターンシップ研修において制作いたしました。
(取材:2018年8月)